おまけにポッペケペーって何だ?オッペケペーに引っ掛けて、子供の気持ちが解っていない教師の姿を揶揄しているのか?だとしたらますますの驚きだ、ってまさかね。しかし是非とも第2部、第3部も公開してほしいものであります。そして桜庭さんも『私の男』は読んでますんで代わりに積読から『ブルースカイ』です。
ところで、以前からお付き合いいただいている方には今更とは思いますが、当ブログの芥川・直木賞特集は候補作をすべて取り上げるのではなくて、候補になった作家さんの作品を読んでみよう!というものになります。時にはそれこそ今更な本が並ぶことも。その辺も含めて今更なんですがのというわけでよろしくお願いします。4年目突入で新しく知り合った方もいるし、一つの区切りでもあるので、あらためてご説明させていただきました。
では『ブルースカイ』私は早川文庫の書き下ろしでこのタイトルから最初に手に取った時は、飛行機乗りの話かなと見当違いな想像をしていたのですが、長らく棚に寝かしているうちにその見当違いなイメージが本当の内容と入れ代わってしまい、読み初めてから「あれ?」っとなってしまいました。恐いですね、思い込みって。
実際は魔女狩りが横行した十七世紀のドイツと近未来のシンガポール、そして現代の日本という3つの世界を舞台に、少女がそれまで自分を包み庇護した箱庭のような世界から踏み出す姿を描いた作品です。少女から大人へと変わる過程の変遷を綴ろうともしています。
この作品の場合、物語は一体どこへ向かおうとしているのかを、そして主人公を取り巻く不透明な状況を、少しずつ認識していく事に面白味があるので、3つの世界というのも本当は書いてよいものが迷ったのですが、背面のあらすじでも触れられているのでいいよね。ポイントは本来交わることのないその3つの世界を繋ぐブルースカイの存在になります。
また後の章が前の章を規定しているかのような構造、入れ子とも階層とも似て異なるちょっと変わった作りになっていて、不思議な感覚を味あわせてくれます。興味深い構成です。
その分せっかく魅力的に作られた個々の部分、魔女狩りの時代の謎と恐ろしさを秘めた雰囲気やら、サイバーパンク的な展開への広がりを残したままのは勿体ない気もするのですが。
でもその手法をとった事が後の『赤朽葉家の伝説』や『私の男』といった作品で確実に生きていると思うので、桜庭さんが好きな人は比較して読むのも面白いかと。
あ、それと読む時はサンボマスターの青春狂騒曲と浜崎あゆみのMOMENTを用意しておくことをおすすめします。サンボマスターはその文学的な歌詞が特徴とされているけど、浜崎あゆみもフレーズで見るなら、確かに時折「オッ」と思わせるような歌詞がありますよね。自分から積極的に聴いたことはないんだけど、至るところから耳に入ってきて、たまに今のはもう一度聴いてみたいかもとなる事があります。タイトルは思い出せないんですが、君を咲き誇ろうってサビの歌は一時期好きでした。日本語としちゃ大間違いだけど。

【┣桜庭 一樹の最新記事】



