入学式の日、一人の新入生が拾って来た子犬。ワンダーと名付けられたその犬は、紆余曲折を経てワンゲル部の一員となり、やがて学校の名物となっていきます。
多くの生徒に愛され、子犬はあっという間に成犬となり、そして沢山の生徒の成長と卒業を見守っていくのです。
私達はある一定の期間を経て、学校という場所から離れていってしまうわけですが、いつまでもその場所で、変わらぬ眼差しをそそいでくれる存在があるというのはいいですよね。
この作品の場合はワンダーという犬なのですが、例えばそれが樹だったり、校舎そのものだったりでも。
そういえば私の卒業した学校は、その年毎に植樹をしていたんだけど、あの樹はいったいどうなったんだろう。青々とした葉を繁らせて、いい日よけになっているといいなあ。
高台の上にあって日当たりが抜群なのはいいものの、クーラーなんて付いていないから、夏は暑くて仕方がなかったし。
その時のクラスメイトにちょうど山岳部の野郎がいて「汚れた食器を拭ったりするのにトイレットペーパーは実に重宝する。だから俺達にとってこれはロールペーパーだ。決してトイレットペーパーではない」と力説していたのを今でも思い出します。
ビールに自転車にアウトドアと、竹内さんは「男の子」の夢や好きなものをテーマに描くのが特徴みたいですね。そしてそれは決して男の子だけのものでもないんだよとも言っている。
いかにもお涙頂戴ないい話は嫌いだけど、竹内さんの清々しい風の様な物語はいいですね。またもや青春って素晴らしいなあとホロリとさせられてしまいましたよ。
源太郎と由貴。ワンダーが結んだ二人のその後も気になるところ。一つの物語として完結してるし、ワンダーの最後なんて見たくないから続編はいらないけど、ちょっとしたカメオ出演とかでまた会いたいなあと思いました。
そういやあ、うちの学校の山岳部の顧問もひげもじゃだったっけ。
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