私は何となく奥田さんの『家日和』を思い出して、比べながら読んでしまったのですが、マスコミなどに踊らされてしまう様を皮肉交じりで描いているけど、どこか温かさとユーモラスな雰囲気を保ち続けているのが、荻原さんならではなのかなと思いました。奥田さんみたいな毒々しさはないけど、今の自分にはそれが逆によくて、思わず笑いをこらえながら読んだりして、少し気が晴れたりもしました。楽しかったです。
『さよなら、そしてこんにちは』
華岡典礼という葬儀屋に勤める尾崎陽介が主人公です。無愛想な顔立ちはまさに天職だと周りの人間には言われる陽介だけど、実は大の笑い上戸で泣き上戸。葬儀屋に笑顔は厳禁。しかし遺族に情を移してもらい泣きしてもいけない。
冷静を保つため、頭の中では別の事を考えようとするのだが、自然と浮かんで来てしまうのは間もなく産まれる娘の事だった。名前はもう決めてある。明日南と書いて、あすな。娘のいる日々を想像するだけで、陽介の顔はつい綻んでしまうのだった。
のっけから反則だよと言いたくなるような一編。鼻にツンと来てしまった。表題作だし、内容的にも最後に持ってきてもいいような話。
『ビューティフルライフ』
会社をリストラされた父が、突如ぶち上げた田舎暮し。『赤毛のアン』や『大草原の小さな家』の世界に憧れる母も、父の言うブルーベリー栽培や手づくりヨーグルト、さらには外国風の三角屋根や煙突のついた新しい家に目を奪われ、ノリノリだった。
災難なのは中学生の晴也と高校生の姉ひかるである。携帯の電波もろくに入らない。テレビのチャンネルも少ない。おまけに田舎暮らしの現実は理想と違って……。
どう考えても失敗しそうな、憧れだけで始めた田舎暮らしなんだけど、読んでるうちにこの家族なら何とかしちゃいそうなのが不思議。ついつい最悪の事態を想定してしまう心配性な自分としては、その思い切りの良さや考えなさが逆に羨ましかったりも。
『スーパーマンの憂鬱』
スーパーマーケットで加工食品やお菓子売場を担当する孝司にとって、どうしても目が離せないのがテレビの情報バラエティだった。
健康にいい!ダイエットに効果的!そんな言葉で紹介された食品が次の日には飛ぶように売れていくからだ。
去年の納豆騒動をモチーフにした話です。本当にもうやだやだやだやだやだやだ。
『美獣戦隊ナイトレンジャーズ』
今度は戦隊ヒーローに出てくるイケメンにハマっちゃったお母さんの話。2児の母である由美子は不満はないが満たされる事もない、漠然とした日々にどこか違和感を覚えていた。そんな彼女がある日のめり込んでしまったのが、ブルーナイト役の俳優篁一真だった。しかし、そのブルーが番組から消えてしまう事になり……。
面白いんだけど、微妙にズレてる気がするのは私だけ?。2800円という額を換算するのにあい挽き肉2.3キロって、それはいくらなんでも。五人家族つっても、小学一年生と幼児にお婆ちゃんなら、2キロなんてそう買わんでしょう。
だいたいスーパーなら一番大きくても1キロのパックがいい所です。しかし、グラム120円って安くないですか?
『寿し辰のいちばん長い日』
敷居の高い職人気質な頑固親父の寿司屋に、ただ者ではない客がやってきましたと。プライドが高くて客を客とも思わないような、こういう店主は正直大嫌いです。しかもいるんですよね、実際。
上京したての頃、一度親が様子を見に来た事があって、近所にあった小さな寿司屋に連れてってくれたんですが、こんな感じでもの凄く嫌な思いをした事があります。テーブルで常連らしきグループが酒を飲んでるんだけど、ニヤニヤ人の方を見てるし、店主は愛想のかけらも無い。あー思い出しただけでも苛々してきた。なんでラストは少しすかっとしちゃいました。
『スローライフ』
スローライフが注目されて、急に脚光を浴びるようになった料理研究家のお話。主人公の美也子は夫の転勤でイタリアにいた際に覚えた料理を、帰国後近所のカルチャーセンターで教えていました。ところが数年前に一冊だけ出したレシピ本が、スローライフブームで脚光を浴びて……。
どう考えても本末転倒だろうと思ったら、そのままの結末。事実よりもスポンサーと視聴者に受けのいいものを作ろうとするテレビスタッフが欝陶しい。
折りからのブームの中にある単純な矛盾を突いてるんだけど、経済に振り回されてる世の中を皮肉ってもいます。
『長福寺のメリークリスマス』
その名の通り、和尚さんのクリスマス騒動を書いたほほえましい話。厳格な僧侶だったはずの覚念が可愛い娘の頼みを断り切れず、世間体に悩み、悶絶するのが可笑しい。
昔見た『ファンシィダンス』を思い出してしまった。時代が過ぎて年を取ったら、話もこんな風に変化しましたって感じ。それにしても私服のセンスが無さ過ぎですよ和尚。それじゃあ逆に目立つんじゃないか。

こんばんは。最近、引っ越しを検討中のたまねぎです。と言っても、ブログの方ですが。この前、たまたまJUGEMの人のブログを携帯から見たら、あそこは画像がリンクじゃなく、ちゃんと記事内で一発で見られるようになっていて、いいなあと思ってしまったのです。livedoorでAmazonのリンクを貼っても携帯からは飛べないけど、JUGEMではOKだったのもポイントです。Amazonに飛べる本メモなら、外出先で調べたくなった時にも便利だし。いざ、図書館とか本屋さんに行った時に限って、何だったっけと思い出せないこの頃だし(汗)頑張れ俺の脳細胞。
ただseesaaは携帯のテンプレートもHTMLで自由に編集できるから、楽しいっちゃ楽しいんで、捨てがたくもあるんです。普通にスタイルシートやHTMLでテンプレ作るのは面倒だけど、携帯ぐらいだったら簡単なんで、色々といじりたくなるんですよね。うーん、どうしようかなっと。
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